モノにこだわりがない方が人生豊かになる
ミニマリストやシンプルライファーは、持っているモノが少ない分モノに対するこだわりが強い傾向にあると思います。
「素敵なモノだけに囲まれて幸せ」
この考え方は理解できますが、私はモノにこだわりが無い方が幸せだと考えています。
「どんなモノに囲まれていても幸せ」
が私の理想形です。
こだわりが強いがためにおこる不幸な事案の具体的な例として、モノに対するこだわりの強い私の上司を紹介します。
私の上司Aは寝具に対するこだわりが非常に強い人間です。
Aは枕が変わると眠れなくなるタイプの人間で、更に高性能マットレス&軽量羽毛布団でなければ睡眠の質が下がるそうです。
結果、Aは泊まりの出張に行く際のホテルが自由に選べません。
枕が自分で選べるホテルしか選べないのです。
少々駅から遠くても、社内規定の金額を超えていても、そうしたホテルを選ばざるを得ないのです。
そうしたホテルを選んだにも関わらず、翌日の朝食バイキングで必ず、自宅と比べて寝心地がどれほど悪かったかを私に熱弁しています。
仕事のパフォーマンスも低下しており、酷い時は客先で眠そうな顔をしています。
選択肢を自ら狭めて、無駄な移動時間やコストを支払っている上司Aが幸せとはとても思えません。
私はどんなひどいホテルでも必ず熟睡できます。
どんなホテルでも問題ない私は、移動時間を如何に短縮できるかということのみを考えてホテルを選んでいます。
結果、自分の時間を無駄なく使うことが出来、どんな環境でも自分のパフォーマンスは落ちません。
極端な例かもしれませんが、私の方が幸せだと思いませんか?
モノにこだわりをもってしまうと、それが無くなった時のダメージが大きくなるのです。
移り変わりの激しい現代社会、そのこだわりのモノを今後も維持し続けられますか?
一時的に使えなくなった時、自分の幸福度を維持できますか?
私の理想は
「こだわりのモノを厳選し、使い続けること」
ではなく、
「どんな品質のモノでも使いこなし、自分の幸福度がモノに依存していないこと」
です。
弘法筆を選ばず、ですね。